Under 35 Architects exhibition 2016(U-35展)に6組の若手建築家の1組として「石の祈念堂」を展示した。
東京で活動する私たちが、主な活動地ではない大阪で、東日本大震災に対する祈りの空間である「石の祈念堂」を体験することができないかということを考えた。
東日本大震災の衝撃と状況、そして5年経過した今、現に生きる人々が何かを感じるということを展覧会で実現したいのである。
展示としては、数種の模型と映像によって進行状況を表現した「プロセス展示エリア」とその場に立った体験を得られる様に空気感を意識した「実物体験エリア」の大きく分けて2つのゾーンとしている。
何かに対して祈るということや地域の特徴、資金・材料集め、現実的な工法選択など一般的な建築とは異なる過程を経て、手法や材料の意味を再発見することで成立したプロジェクトであり、小さい建築であるが、その構築や過程から建築のはじまりというものを意識し、震災後における建築とは何かと考えることにもなった。
設計過程や工事過程を示すのではなく、構成する材料を全てバラバラで展示し、完成した今の姿を映像や写真で同時に表すことで自然と空気感を想像できるのではないかと考えた。
東日本大震災という未だに消化することができないインパクトの大きな災害後の今、展覧会に訪れた人々がそれぞれ何かを感じて頂けたらと期待した。
展覧会:Under 35 Architects exhibition 2016 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会(2016)
会期:2016年10月14日(金)-30日(日)
会場:うめきたシップホール
主催:NPO法人 アートアンドアーキテクトフェスタ
出展者:川嶋洋平 小引寛也+石川典貴 酒井亮憲 竹鼻良文 前嶋章太郎 松本光索
写真:繁田諭
東京で活動する私たちが、主な活動地ではない大阪で、東日本大震災に対する祈りの空間である「石の祈念堂」を体験することができないかということを考えた。
東日本大震災の衝撃と状況、そして5年経過した今、現に生きる人々が何かを感じるということを展覧会で実現したいのである。
展示としては、数種の模型と映像によって進行状況を表現した「プロセス展示エリア」とその場に立った体験を得られる様に空気感を意識した「実物体験エリア」の大きく分けて2つのゾーンとしている。
何かに対して祈るということや地域の特徴、資金・材料集め、現実的な工法選択など一般的な建築とは異なる過程を経て、手法や材料の意味を再発見することで成立したプロジェクトであり、小さい建築であるが、その構築や過程から建築のはじまりというものを意識し、震災後における建築とは何かと考えることにもなった。
設計過程や工事過程を示すのではなく、構成する材料を全てバラバラで展示し、完成した今の姿を映像や写真で同時に表すことで自然と空気感を想像できるのではないかと考えた。
東日本大震災という未だに消化することができないインパクトの大きな災害後の今、展覧会に訪れた人々がそれぞれ何かを感じて頂けたらと期待した。
展覧会:Under 35 Architects exhibition 2016 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会(2016)
会期:2016年10月14日(金)-30日(日)
会場:うめきたシップホール
主催:NPO法人 アートアンドアーキテクトフェスタ
出展者:川嶋洋平 小引寛也+石川典貴 酒井亮憲 竹鼻良文 前嶋章太郎 松本光索
写真:繁田諭