下高井戸のいえ
下高井戸駅前商店街からほど近い場所に建つ集合住宅1ユニットの一部を改装するプロジェクトである。改装部分は南東に開いた2階の角に位置しており、東には小学校、南には大開口のフルハイトサッシュがあり、明るく開放的な部屋である。30㎡程度の広々としたリビングダイニングや玄関、水回りのリニューアルが求められた。
玄関から連続する各部屋は、全てのスペースが大きな連続体として捉えられるよう、カラーコンクリートの床を採用した。この連続体の上に、部分的な床レベルの変化や家具を配置することで、活動の島が緩やかに生まれることを想定した。家具や天井、コンクリートから一段上げられた床にはウォールナットを用いているが、それぞれ異なる天井高さや家具形状となっており、住人がその時の考えによって、また、将来に渡って自由に活動が選択出来る計画とした。
各部に使用している素材は、経年変化が楽しめるようなものを中心に採用した。天井や家具、床、建具に用いたウォールナットや家具の取手や引手、床の目地棒に用いた真鍮、玄関床や飾り棚の天板に用いた稲井石などがその代表である。この住宅を、単なる住まう道具としてではなく、住人とともに生きるものとして長い間楽しんで欲しいと願っている。
所在地:東京都世田谷区
用途:個人住宅(集合住宅の一室)
構造:RC造
規模:地上4階地下1階の2階部分
竣工:2017.3
写真:藤井浩司/ナカサアンドパートナーズ
下高井戸駅前商店街からほど近い場所に建つ集合住宅1ユニットの一部を改装するプロジェクトである。改装部分は南東に開いた2階の角に位置しており、東には小学校、南には大開口のフルハイトサッシュがあり、明るく開放的な部屋である。30㎡程度の広々としたリビングダイニングや玄関、水回りのリニューアルが求められた。
○連続体の上に緩やかに住まう
玄関から連続する各部屋は、全てのスペースが大きな連続体として捉えられるよう、カラーコンクリートの床を採用した。この連続体の上に、部分的な床レベルの変化や家具を配置することで、活動の島が緩やかに生まれることを想定した。家具や天井、コンクリートから一段上げられた床にはウォールナットを用いているが、それぞれ異なる天井高さや家具形状となっており、住人がその時の考えによって、また、将来に渡って自由に活動が選択出来る計画とした。
○変化を楽しむ家
各部に使用している素材は、経年変化が楽しめるようなものを中心に採用した。天井や家具、床、建具に用いたウォールナットや家具の取手や引手、床の目地棒に用いた真鍮、玄関床や飾り棚の天板に用いた稲井石などがその代表である。この住宅を、単なる住まう道具としてではなく、住人とともに生きるものとして長い間楽しんで欲しいと願っている。
所在地:東京都世田谷区
用途:個人住宅(集合住宅の一室)
構造:RC造
規模:地上4階地下1階の2階部分
面積:107.18㎡(内改修部分は63.90㎡)
竣工:2017.3
写真:藤井浩司/ナカサアンドパートナーズ
location:Tokyo,Japan
use:House(Flats)
structure:RC
floor area:107.18㎡ (Remodeling part 63.90㎡)
photo:Koji Fujii/Nacasa & Partners